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卵巣嚢腫

卵巣嚢腫の画像

卵巣嚢腫とは、卵巣内に液体成分が溜まり、腫れている状態であり、嚢胞性腫瘍とも呼ばれています。

大部分が良性卵巣腫瘍であり、子宮筋腫と同様に発生頻度が高いものです。

しかし、卵巣嚢腫には様々な形態があるため、実際には手術で摘出し、病理検査に回してからではないと本当に良性かどうかは分かりません。

一概にどれも予後が良いという訳ではなく、残念ながら亡くなる方がいらっしゃるのも事実です。

卵巣嚢腫に分類される病気のうち特に発生頻度が高く、知っておきたいのは「漿液性嚢胞腺腫」「粘液性嚢胞腺腫」「成熟嚢胞性奇形腫」の3つです。

まず「漿液性嚢胞腺腫」とは、嚢胞の中にさらりとした黄色い液体が溜まるタイプのものです。

握りこぶし大の大きさで、放置しておいても縮小する事はありません。

卵巣嚢腫の約25%がこの漿液性嚢胞腺腫であり、予後は比較的良好です。

2つ目の「粘液性嚢胞腺腫」は、嚢胞内部にネバネバした粘液が溜まるタイプのものです。

厄介なのは、巨大化してしばしば腹腔内で嚢胞が破れ、お腹全体に粘液が散らばってしまう事です。

この状態を「腹膜偽粘液腫」と呼びますが、お腹がまるで妊婦のように腫れ上がり、嚢胞が腹腔内で増殖し続けます。

腹膜偽粘液腫については専門に研究している医師が少なく、有効な薬も見つかっていないため、まだまだ亡くなる患者さんが多いのが現状です。

3つ目の「成熟嚢胞性奇形腫」とは、嚢胞の中に毛髪や歯、皮脂、軟骨といった人の体の一部分を含んだ腫瘍です。

卵巣嚢腫のうち半数以上を占め、自覚症状はなく、手術によって完治します。

大部分の成熟嚢胞性奇形腫は10cm以下と小さいので部分切除で済みますが、それ以上になると腫瘍がある方の卵巣を全摘出しなければならなくなります。

しかし、もう片方の卵巣があれば妊娠は可能です。

成熟嚢胞性奇形腫は、卵子や精子の元となる細胞が暴走する事で発生するものと考えられており、妊娠初期や不妊治療で婦人科を訪れて偶然発見されるケースが多く見受けられます。


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Q:今度、婦人科を初めて受診するので不安を感じています。 婦人科へ行ったら、どのような事が行なわれるのでしょうか? 診察の流れを教えて下さい。 A:婦人科では、最初に患者さんへ問診票や簡単なアンケートの記入をお願いしています。 そして、診察室でその記入内容を基に医師が問診を行なわれた後、内診となります。 なお、必要に応じて血液検査や尿検査が行なわれる事もありますが、そのタイミングはお医者さんによって異なります。 Q:母から「そろそろ婦人科検診を受けた方が良いのではないか」と

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