不妊症
不妊症とは、赤ちゃんを授かりたいという意志があり、それを目的として夫婦が健全な性行為を継続しているのにも関わらず「2年以上」経っても妊娠に至らない状態の事を言います。
現在は、初潮年齢の若年化や出産年齢の高齢化、また様々なストレスや生活習慣の多様化、によって若い女性が婦人科系の病気に罹る確率が上がってきている事も関係して、10人に1人の割合で不妊症が見つかっています。
男性側に問題がある男性不妊症もありますが、ここでは婦人科の治療対象となる女性の不妊症について取り上げていく事にしましょう。
不妊症の原因としては「排卵因子」「卵管因子」「着床因子」「年齢因子」といった様々なものが考えられる上に、子宮内膜症や高プロラクチン血症などの婦人科の病気も不妊症と密接な関係があります。
そのため、不妊症の治療で婦人科を訪れた場合には「何が原因なのか」を徹底的に調べられます。
不妊症の治療で行なわれる主な検査のうち、主なものを幾つか挙げておきましょう。
低温期に行なわれる検査としては、採血による「ホルモン検査」があります。
これは不妊症の診断を行なうために必要なごく基本的な検査で、卵胞を成熟させる卵胞刺激ホルモンや、排卵を促進させる黄体化ホルモン、妊娠の継続を妨げて流産の原因にもなるプロラクチンなどの値を測定するものです。
また、子宮に造影剤を注入し、卵管の通り具合を調べる「子宮卵管造影検査」や、これよりもう少し簡易的な「卵管通気検査」も低温期に行なわれます。
排卵期に行なわれる検査としては「フーナーテスト」があります。
これは性交後、一定時間内に婦人科を来院して、頸管粘液の中の精子の動きを診るもので、パートナーの協力が不可欠な検査です。
一方、高温期の検査としては「黄体ホルモン検査」があり、これは低温期におけるホルモン検査と同様、採血によって行なわれます。
この他、不妊症で受ける検査には様々なものがあり、これには男性が受ける検査も含まれます。
特に「精液検査」は男性に精液を採取してもらい、それを2時間以内に婦人科へ持って行かなければなりません。
男性にとっては羞恥心を伴うばかりでなく、プライドも傷つけられる検査と言えるので、夫婦がよく話し合って、双方の理解を深めていく事が何よりも大切です。
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